電車で泣くおばさん
 
2004/11/10 00:00 
電車の中で「斜陽」を読むと、いけません。

結末を知ってしまっているので、
一文、一文が、余計に染みるのです。
五で、母親が死んでしまうシーンは、絶対に飛ばさなくてはいけない。
というか、冒頭の「スープの飲み方」で、すでに、うるうる来ているのに。

しかも、BGMが「地元の朝」だったから、なお、いけない。
うるっ、と来た瞬間、
やばい、と思って、本から目をそらしたのに、
うまい具合に
 ♪二親に捧げられし愛を一体どうやって返そうか?
  返そうかぁーーー?
あ、あかん。
ここのフレーズ、素で聴いても、時々泣き顔になってなう、ところやねん。
あ、あかん。

「地元の朝」の歌詞と「斜陽」は、全然かぶらないのに。
かぶらないのに、響いてしまう。

「今会いに行きます」のエンドロールで
オレンジレンジがかかった時。
それまで「くだらん、くだらん。」と言っていた心の中に
不覚にも暖かいものが
わーっとこみ上げてきて、ぽろっと。
いやだーーー。
こんな「泣かせる」映画で泣くのはいやだーーー。

と、あがいたことを思い出す。
一度ぽろっときたら、止められない。

必死でこらえて吊り広告に目をやる。
くそー、かすんできやがった。

やばいーーー。

と、降りる駅でもないのに、降りてしまいました。

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 もみじにだけ見えるようにする?

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